阿知江神社について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 09:53 UTC 版)
「大虫神社 (与謝野町)」の記事における「阿知江神社について」の解説
『延喜式神名帳』の「阿知江神社」(国幣小社)、『丹後国神名帳』の「従二位竭叡明神」に比定され、明治16年調『与謝郡神社明細帳』には、明治14年に合祀されるまでは温江字湯の谷に鎮座していたと記すが、合祀先の大虫神社の現社地が本来の鎮座地であった可能性も含め、大虫・阿知江両式内社の原鎮座地や両者の関係に関して更なる検討が必要とする説も出されている。祭神は少童命とされ、『特選神名牒』に例祭日9月28日とある。なお『丹後旧事記』巻之九には、天照皇太神宮を祀るとともに犬鏡大明神を配祀すると説き、『宮津府志』を引用して麻呂子親王が勅命を受けて丹後国竹野の妖賊を征討するに際し、明鏡を戴いた白犬が親王を嚮導したので、その白犬の霊を「犬鏡大明神」と崇めるようになったとの伝えを記している。また、犬鏡大明神は麻呂子親王が当地の鬼賊を退治する際に鬼の姿が見えないので神仏に祈念すると、鏡を頭に付けた犬が来てその鏡で辺りを照らし、そのために鬼の姿も現れて退治することができたため、親王がその犬と鏡を池ケ成に祀ったもので、後に大虫神社へ合祀されたとの伝えもある。
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