閾値 (いきち)
「しきい値」とも読む。最小有効量(minimum effective dose)ともいう。元来生理学の用語で、刺激が効果を発揮し、生体反応を誘発するためには、ある値以上の強さを有する必要があり、その境界の値を閾値という。原則として、刺激に対する生理反応には、全か無かの法則(恣無律ともいう。all-or-none law)があって、弱い刺激では全く反応がなく、ある強度を超えると刺激の強さに関係なく一定の大きさの反応が現れる。環境関係では、化学物質や温度等の環境変化による生体の反応や中毒・障害の発生しはじめる最小値をいう。臭気(悪臭)では臭いを感知できる臭気成分の最小濃度を閾値とする。しかし、電離放射線によるDNA障害の場合はいかに線量を低くしていっても無影響量には達しないといわれており、安全のため閾値を想定しないことになっている。遺伝子傷害性の発ガン性物質についても同様の対応がとられている。
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