関係代数との対比と関係完備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 07:34 UTC 版)
「関係論理」の記事における「関係代数との対比と関係完備」の解説
例えば関係代数では、書籍データベースから次の手順で、特定の書名の書籍を在庫としてもつ書店の店名と電話番号を問い合わせるであろう。 書籍関係と書店関係を書店IDで結合する。 結合して生成された関係を指定された書名で制限する。 制限して生成された関係を店名と電話番号で射影する。 この例の問い合わせは関係論理では次のような宣言的に定式化できる。 書籍データベースにおいて、書籍関係と書店関係のそれぞれの書店IDが同一であるものとし、指定された書名をもつ店名と電話番号を取得する。 関係代数と関係論理は互いに等価である。 関係代数で表現された式は、等価な関係論理の式で表現することができる。逆に関係論理で表現された式も、等価な関係代数の式で表現することができる。 関係モデルを考案したエドガー・F・コッドは、関係データベース言語の表現能力について関係完備という用語を定義した。関係完備とは、コッドが提唱した限定のもとで、一階述語論理に関して完全な言語であることを意味する。関係論理と関係代数は関係完備である。
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