間接押出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 15:15 UTC 版)
間接押出または後方押出では、コンテナとビレットが一緒に動き、金型が静止している。金型を固定するステムはコンテナよりも長くなければならない。押出しの最大長はステムの強度に依存する。ビレットはコンテナと共に動くので摩擦があまり生じない。これにより直接押出に比べて次のような利点が生じる。 摩擦が25%から30%低減され、より大きなビレットを使用できる。押出し速度も速くすることができ、より小さな断面積の押出しが可能。 摩擦が少ないので熱が発生しにくく、割れやヒビが生じ難い。 コンテナ内面は磨耗が起き難く、長持ちする。 ビレットがより均一に使われるため、製品もより均質になる。 欠点は次の通りである。 ビレットの表面に不純物や欠陥があると、押出し後の製品の表面にそれが現れやすい。こういった欠陥は、製品を陽極酸化処理する場合や表面の美しさが重要な場合には致命的である。これを防ぐため、ビレットの表面を事前に綺麗に洗浄しておく必要がある。 金型をステムで固定する関係上、金型の穴の形状を直接押出ほど自由に設計できない。
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