長畝2号墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 22:14 UTC 版)
主体部を2基有する。 1号主体部は、竪穴式石槨によるもので石材は礫岩の割石である。礫岩の埋設状況から、棺は刳抜式の割竹形木棺であったと推定される。墓壙は長辺3.3メートル、短辺1.4メートルの長方形で、出土した遺物は、鉄剣2、鉄鏃10、鉄製鎌1、鉄製鎌先1、鉄斧1、刀子1、土師器壺1などである。 2号主体部は、1号主体部にほぼ接するが主軸はほぼ直角方向であり、全体ではTの字状況を呈する。墓壙は長辺2.3メートル、短辺0.7メートルの長方形で、粘土槨に組み合わせ式木棺を安置したものと思われるが、槨の底部両端には礫岩の割石が敷かれていた。おそらくは木棺の安定のためと推定される。遺物は出土していない。 出土した遺物、検出した遺構の特徴から4世紀後半の年代が想定される。
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