金融機関規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 09:42 UTC 版)
「2010年欧州ソブリン危機」の記事における「金融機関規制」の解説
欧州ソブリン危機は、2007年に起きた世界金融危機と密接な関係を持っている。世界金融危機が起こった際に金融機関は世界的に監視下に置かれ、金融機関の規制がテーマとなってバーゼルIIIの内容が検討された。銀行の資本増強が経済学者を中心に提案され、自己資本の20%から30%の保有が求められた。しかし銀行は国際金融協会(IIF)を中心に規制に反対し、EUレベルでの銀行の資本増強は進まず、各国の施策の調和にとどまった。アメリカの銀行は資金調達や国家の資本注入によって資本金を増加し、ヨーロッパの銀行は欧州中央銀行(ECB)から低金利の融資をうけて高利回りの公債を購入して利益とした。ヨーロッパの銀行は資本増強が行われなかったため、のちの公債市場の暴落に対応できなかった。
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