金管によるテーマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 12:28 UTC 版)
前奏曲においても序曲にあっても、その最初は金管での3つの主音である。これをベートーヴェンの交響曲第5番における「運命のフレーズ」のヴェルディ版になぞらえる分析もある。しかし、劇中でこの3主音は必ずレオノーラとともに現れ、決してドン・アルヴァーロには伴わない。その点でこのフレーズは「レオノーラのモティーフ」と考えるのが一般的である。 なお、改訂版の初演指揮者マリアーニがこの金管でのモティーフをフォルティッシモで演奏したことにヴェルディは不満であり、「このモティーフは修道士たちの敬虔な祈りを表しており、メッツァ・ヴォーチェで奏されるべきである」と述べている。実際、譜面上での指示記号は単にフォルテである。
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