金氏王統の始祖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 07:37 UTC 版)
『三国史記』巻32・祭祀志によれば、第36代の恵恭王の時代に五廟を定めたとあるが、そこには金氏の始祖として味鄒王(尼師今)を位置づけ、三国統一の偉業を為した太宗(武烈王)・文武王とをあわせて代々不変の宗とし、あわせて父景徳王・祖父聖徳王を加えて五廟としたという。王の名が幾通りにも記されそれぞれに音通することは、その伝承が古いことを表しており、また、味鄒の音(및)は「元・本」を意味し、味鄒王の表現は始祖王を表すものと考えられている。金氏の始祖については金閼智、勢漢、味鄒王の諸説(ほかに17代奈勿王とする伝承もある)が古くから平行して存在していたと見られている。(→井上訳注1980 pp.64-65.)
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