金のはさみのカニとは? わかりやすく解説

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金のはさみのカニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 14:22 UTC 版)

金のはさみのカニ』(きんのはさみのカニ、フランス語: Le Crabe aux pinces d'or)は、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画バンド・デシネ)、タンタンの冒険シリーズの9作目である。ベルギーの主流フランス語新聞『ル・ソワール英語版』(Le Soir)の子供向け付録誌『ル・ソワール・ジュネスフランス語版』(Le Soir Jeunesse)にて1940年10月から1941年10月まで連載されていた(終盤は『ル・ソワール』本誌にて連載)。当初はモノクロであったが、1943年に著者本人によってカラー化された。ベルギー人の少年タンタンが愛犬スノーウィと共に、謎のカニの缶詰の正体を探る中でハドック船長英語版と出会い、共に国際的な麻薬密輸団の陰謀に関わってモロッコに向かい、組織の実態を暴いて壊滅させる物語である。


注釈

  1. ^ このアランはシリーズ4作目の『ファラオの葉巻』(1934年)に登場したアランと同一人物である。ただ、本来は本作において初登場し、1955年に『ファラオの葉巻』のカラー版が発行されるにあたって、敵幹部がアランに変更されたという経緯がある。以降の作品でも登場し、本作以外ではラスタポプロス英語版の手下という設定になっている。
  2. ^ 後に、シリーズ第15作目『燃える水の国』として当時のシリーズ掲載誌であった『タンタン・マガジン英語版フランス語版』誌にて再連載され、1950年に書籍化された。
  3. ^ 『ル・ソワール』の所有権はベルギー解放後に元の所有者であるRossel & Cieに返還されたが、ベルギー人たちは占領期間中に発行されていた同紙を「Le Soir volé」(盗まれたソワール)と呼んだ[9]
  4. ^ 第38ページの左上部のコマのことである[31]

出典

  1. ^ Peeters 2012, pp. 117–118.
  2. ^ a b Peeters 1989, pp. 31–32; Thompson 1991, pp. 24–25.
  3. ^ a b Assouline 2009, pp. 68–69; Goddin 2009, p. 70; Peeters 2012, p. 114.
  4. ^ Assouline 2009, p. 66; Goddin 2009, p. 69; Peeters 2012, pp. 111–112.
  5. ^ Assouline 2009, p. 67; Goddin 2009, p. 70; Peeters 2012, pp. 112–113.
  6. ^ Peeters 2012, pp. 113–114.
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  33. ^ a b 稲垣 2013, pp. 1–2.
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  45. ^ Peeters 2012, p. 188.
  46. ^ Lofficier & Lofficier 2002, pp. 87–88.
  47. ^ Lofficier & Lofficier 2002, p. 90.
  48. ^ The Daily Telegraph: Michael Farr 2011.


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