配位数との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/16 07:34 UTC 版)
結晶格子中において陽イオンは陰イオンに、陰イオンは陽イオンにそれぞれ取り囲まれた配位構造であるが、同じ電荷のイオン同士では反発力が働き、それらが互いに接触した状態は不安定である。そのため各結晶格子について同種電荷のイオン同士が接触しない限界半径比(critical radius ratio)がある。 塩化セシウム型構造(8配位)をとるためには限界半径比は r − r + < 1 3 − 1 {\displaystyle {\frac {r^{-}}{r^{+}}}<{\frac {1}{{\sqrt {3}}-1}}} すなわち r− / r+ < 1.366 となる。 塩化ナトリウム型構造(6配位)では 1 3 − 1 < r − r + < 1 2 − 1 {\displaystyle {\frac {1}{{\sqrt {3}}-1}}<{\frac {r^{-}}{r^{+}}}<{\frac {1}{{\sqrt {2}}-1}}} すなわち 1.366 < r− / r+ < 2.414 となる。 閃亜鉛鉱型構造(4配位)では 1 2 − 1 < r − r + < 3 2 − 1 {\displaystyle {\frac {1}{{\sqrt {2}}-1}}<{\frac {r^{-}}{r^{+}}}<{\frac {\sqrt {3}}{\sqrt {2}}}-1} すなわち 2.414 < r− / r+ < 4.449 となる。 また正三角形3配位では 3 2 − 1 < r − r + < 2 3 − 1 {\displaystyle {\frac {\sqrt {3}}{\sqrt {2}}}-1<{\frac {r^{-}}{r^{+}}}<{\frac {2}{\sqrt {3}}}-1} すなわち 4.449 < r− / r+ < 6.464 となる。 ただし、これらの r− / r+ は r+ / r− と置き換えても良い。
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