都市の西洋風悪役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:05 UTC 版)
「オクシデンタリズム」の記事における「都市の西洋風悪役」の解説
大都会を舞台にした訓話的な物語には、冷酷・狡猾・金持ち・性的堕落・貪欲・不誠実等を象徴する悪漢が定番であり、多くは西洋的な振る舞いをしている。 たとえば1950年代の日本映画では、主人公は着物を着て日本刀で奮闘するのに対し、悪役はスーツを着てウィスキーを飲み、銃で相手をする。ヨーロッパのギャング映画では、悪役の服装や振る舞いはアメリカ風である。そしてどの国でも、近代社会が典型的に敵とされている。アメリカのウェスタン映画ではたいてい悪役は、荒野に町を建てるため都会から新しく敷かれた鉄道に乗ってやって来る、スーツ姿のペテン師である。田舎にあった「誠実」と「信頼」の絆は、スーツを来た人間が書く「怪しげな契約書」に取って代わられる。
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