都こんぶの原型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/17 13:35 UTC 版)
中野物産の創業者である中野正一は尋常小学校卒業後、堺の昆布問屋に丁稚奉公に出されていた。その時に中野は売り物にならない昆布の切れ端をおやつ代わりに食べていたが、中野が食べていた加工直前の昆布は柔らかくするために酢に漬けられていた。この昆布に甘みを付けて売り出せないかと考えた中野は、砂糖やサッカリンなどを昆布の甘味に使用できないかと奉公中から実験を繰り返し、1931年に独立して中野商店を創業したとき、昆布を黒蜜入りの酢に漬けた、都こんぶの原型である酢昆布を発売した。中野は天王寺や松屋町の菓子問屋を通して駄菓子屋に都こんぶを流通させ、また当時流行していた紙芝居屋へも都こんぶを売り込んだ。発売当初の都こんぶは、形は昆布の切れ端そのままで、味も黒蜜が使用されていたため現在とは大きく異なっていたと思われる。
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