郷司とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 歴史民俗用語 > 郷司の意味・解説 

郷司

読み方:ゴウジ(gouji)

里長改称

別名 郷長(さとおさ)、郷令(ごうれい)、郷主(ごうしゅ)


郷司

読み方
郷司きょうじ
郷司ごうし
郷司ごうじ
郷司ごんじ
郷司さとし
郷司さとじ

郷司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 01:34 UTC 版)

郷司(ごうじ)とは、中世国衙領)に設置された在庁官人の1つ。

概要

律令政治の弛緩は地方政治にも大きな影響を与え、従来はの下部組織であった郷(元の里)の位置づけも変化して、有力な郷(郷倉が置かれた郷など)が郡から分離したり、郡そのものを分割したりすることで名称は依然として「郷」でありながら実質は郡と同じ役割を果たすものが登場した。その結果、郷は郡とほぼ同格の位置づけとなった。そのような状況において、旧来の郡司の指揮下で郷の行政を行っていた郷長は姿を消し、それに代わって郡司とほぼ同様の役目を担う郷の責任者として登場したのが郷司でその時期は11世紀とみられている。

郷司は国司の補任を受けてその直接指揮の下1つもしくは複数の郷における徴税業務を担当して、加徴米などからなる郷司職を得分として受け、実質的には世襲されるケースが多かった。また、在庁官人の一員として留守所に詰めることもあった。郷司には開発領主などの地域の有力者が多く、自らの私有地を有力者に寄進して荘園下司となる者もいた。郷の地位上昇が著しかった西国では後々まで「郷司」の名称が見られるが、その多くが武士化して鎌倉幕府に仕え、地頭などに補任されて地域に勢力を伸ばすことになった。

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「郷司」の関連用語

郷司のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



郷司のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの郷司 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS