遺伝子学的なアプローチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 21:53 UTC 版)
フン族の遺骨から古代のDNAを分析するアプローチも行われ、これまでにいくつかの手がかりが得られている。「フン族=匈奴説」にもとづいて、紀元前300年~西暦200年頃の匈奴があったとされるモンゴルの地域からのいくつかのサンプルからY染色体のハプロタイプを調べたところ、これまで2つからC2、他にQ-M242、N1c1、R1a1a-M17 が見つかっている。新疆バルクルからのサンプルでは3つ全てからQ1a3a-M3が見つかった。ハプログループQは現在のユーラシアではケット人やトルクメン人に多く分布するが、これまでのサンプル数からは断定的なことはなにも言えない。 mtDNAでも45個のサンプルから調査が行われ、ほとんどから東アジアの出自を示すB4b、C、D4、F1b、G2aが見つかっているが、6つはU2、U5a、J1といったヨーロッパ起源のものが含まれていた。
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