遺伝子やホルモンとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/11 15:25 UTC 版)
翅多型については、当初は密度効果的な面が重視された。しかし遺伝子などにより決定される部分があることも知られ始めている。 ホルモンに関しては、アラタ体から分泌される幼若ホルモンが翅型の決定に重要で、濃度が高いと短翅型になる。また、遺伝子に関しても一つの対立遺伝子で決定される場合や複数の対立遺伝子により決定される場合が知られている。 上記カンシャコバネナガカメムシの場合、高密度で飼育して得られた長翅型と短翅型をそれぞれ交配させた場合、低密度飼育ではいずれも短翅型が出た。ところが高密度飼育では、長翅型の子は長翅型になったのに対して、短翅型の子はより短翅型になった。このようなことから、高密度になった場合に長翅型化するかどうかに遺伝子が関与していると見られる。
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