道徳的・倫理的義務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:04 UTC 版)
道徳的な意味では、義務はしばしば当為と呼ばれる。 ストア派は、ロゴス(理性)から生じた共通の「自然法」に従うことを、義務(徳)とした。 カントは、人間は、人間に備わっている実践理性が命ずる、最高善・魂の不死・神といった超感性的な対象と共に要請され、それらに支えられる(普遍妥当的な)道徳法則に従って生きるべきであると考える。しかし、人間は理性的であると同時に感性的欲求を持つ存在であるため、実践理性が命ずる道徳法則は、内面的・自発的な当為として現れると考える(定言命法)。 ハーバーマスは、道徳的義務の根拠を、定言命法のような実践理性の形而上学には求めず、対話的理性による人間相互の同意・承認に求める。
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