過ギ酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 01:14 UTC 版)
過ギ酸 | |
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別称
Hydroperoxyformaldehyde, formyl hydroperoxide, methaneperoxic acid, permethanoic acid, peroxyformic acid
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 107-32-4 |
PubChem | 66051 |
ChemSpider | 59441 |
日化辞番号 | J53.105G |
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特性 | |
化学式 | CH2O3 |
モル質量 | 62.02 g mol−1 |
示性式 | HCOO2H |
外観 | 無色液体 |
融点 | −18 °C[1] |
沸点 | 50 ° C(13.3 kPa; 90% pure acid)[1] |
酸解離定数 pKa | 7.1[1][2] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
過ギ酸(かギさん、Performic acid, PFA)は、有機化合物である。不安定な無色の液体であり、ギ酸と過酸化水素を混合することで生成する。酸化力・殺菌力があるため、医療・食品産業において用いられる。
性質
水・アルコール・エーテル・ベンゼン・クロロホルムや、他の有機溶媒に可溶[3][4]。強い酸化力はタンパク質のジスルフィド結合切断に用いられるほか[5]、有機合成においてエポキシ化・ヒドロキシル化などの酸化反応にも用いられる[4]。医療・食品産業においては殺菌力が利用される。ウイルス・細菌胞子・藻類・菌類・マイコバクテリウム属・動物プランクトンなどを含む微生物全般に有効である。分解すると二酸化炭素・酸素・水となり、有害な物質が発生しないため広く用いられる[3][6]。殺菌速度は過酢酸・過酸化水素などよりも速い[7]。主な欠点は反応性が高いことで、合成後12時間以内に用いなければならず、また、加熱すると危険である[7][8][9]。
合成
純粋な過ギ酸は合成されていない[3]。70–98 wt%のギ酸と35–50 wt%の過酸化水素を混合することで、90%までの過ギ酸を合成できる。
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