遅延がある場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 02:53 UTC 版)
「ブラインド信号源分離」の記事における「遅延がある場合」の解説
音声に対しては、遅延が無視できないことが多い。遅延がある場合、測定値は、 y t = ∑ d = 0 D M d x t − d {\displaystyle \mathbf {y} _{t}=\sum _{d=0}^{D}M_{d}\mathbf {x} _{t-d}} で表され、各遅延に対する混合結果を足し合わせたものとなっている。 D {\displaystyle D} は最大遅延である。 BSSの結果は x ^ t = ∑ d = 0 D ′ S d y t − d {\displaystyle {\hat {\mathbf {x} }}_{t}=\sum _{d=0}^{D'}S_{d}\mathbf {y} _{t-d}} で表される。 遅延が存在するBSSは自由度が高すぎるため、信号の時間に対する無相関を仮定することが多い。これは音声信号に対しては成り立たないことが多く、有色信号を分離した結果が白色信号になってしまう。そのため、BSSの前処理として白色化フィルタをかけ、後処理としてその逆フィルタをかけ周波数特性を復元するなどのテクニックが使われる。
※この「遅延がある場合」の解説は、「ブラインド信号源分離」の解説の一部です。
「遅延がある場合」を含む「ブラインド信号源分離」の記事については、「ブラインド信号源分離」の概要を参照ください。
- 遅延がある場合のページへのリンク