通時言語学と共時言語学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 09:49 UTC 版)
「フェルディナン・ド・ソシュール」の記事における「通時言語学と共時言語学」の解説
ソシュールは、言語学を通時言語学と共時言語学に二分した。従来の比較言語学のように、言語の歴史的側面を扱うのが「通時言語学」である。それに対して、言語の共時的(非歴史的、静態的)な構造を扱うのが「共時言語学」である。ソシュールは、その両方を研究の対象とする(ただし、生前の研究成果のほとんどは、印欧語の比較言語学的研究に関するものである)ことで、それまでのように言語の起源や歴史的推移を問題にするだけでなく、ある一時点における言語の内的な構造も研究対象にし、それによって言語を全体的に理解しようとした。
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