逐次生成定数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 06:39 UTC 版)
逐次生成定数 stepwise formation constant とは、錯体MLiを生成する反応 MLi-1 + L ←→ MLi (12-1) の反応定数。すなわち、 K f i = [ M L i ] [ M L i − 1 ] [ L ] {\displaystyle K_{\mathrm {f} i}={\frac {\left[\mathrm {ML} _{i}\right]}{\left[\mathrm {ML} _{i-1}\right]\left[\mathrm {L} \right]}}} (12-2) 金属塩は水中で水と配位結合するが、水と配位結合している塩がLと出合うと水を手放し、替わりにLと結び付く。よって、1回の衝突ごとにMを核とした錯体は1個のLと配位結合する。逐次生成定数は各衝突における新しい配位結合生成の起こりやすさを示す。これは金属塩と配位子と衝突回数との組み合わせごとに決まっている定数であり、通例Kfiと表記される。
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