農林水産業に対する害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:58 UTC 版)
田畑や果樹園において収穫前の穀物や野菜、果物を食い荒らすといった例がある。食い荒らされた農産物は当然売り物にはならない。ただし、多くの農業害鳥とされる鳥は、繁殖期にはヒナに与えるエサとして農業害虫を含む多くの昆虫を捕らえる、といった益鳥としての側面もある。 河川や湖沼などでは、カワウやサギなど魚食性の鳥類が養魚場に飼養、逐養されたり出荷を待つ魚介類を捕食するので問題になる。ただし、海上でもカモメやウミネコが漁師の漁獲した魚を狙って漁船につきまとうのだが、人為的に育てた養魚場と異なり、膨大な数を捕ったばかりであり、また商品価値がある魚ばかりが捕れる訳でなく、場合によっては海鳥の群れで魚群の位置を突き止めて捕る場合もあり、その状況が問題視される事は少ない(逆に魚網に海鳥が混獲される事態が問題視される事がある)。ただし、漁港や市場で捨てられた魚を海鳥や猛禽類が捕食した場合、鳥がその廃棄魚に依存してしまう事もある。
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