転換率
仮に、転換社債の発行額を60億円として、そのうち15億円が株式に転換されていれば転換率は25%になります。転換社債の発行会社にとっては、転換社債のままで満期まで持っていられたら償還金が必要になるため、転換率が高いに越したことはありません。しかし、これは転換価格とその後の株価次第になります。例えば、1987年に発行されて2002年3月に満期を迎える発行額1,000億円、転換価格724円の東芝のCB6の転換率は2000年1月時点で82.3%です。一方、1988年に発行されて2003年9月に満期を迎える三菱電機のCB4は発行額800億円、転換価格1,024円ですが、転換率は同時点で3.4%にしか過ぎません。両者とも発行してから1989年まで株価は上昇して、同年の6月には高値1,500円、1,260円をつけていますが、この転換率の差は株価上昇の期間と転換価格からの値上がり率によるもので、東芝のCB6のほうが株式への転換を促進する相場状況にあったわけです。
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