なん‐ふきゅうきん〔‐フキウキン〕【軟腐朽菌】
軟腐朽菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 13:38 UTC 版)
木材含水率100%以上の木材を好み、白色腐朽菌や褐色腐朽菌が腐朽できないような高含水率の木材の表面に軟化現象(軟腐朽)を起こさせるものを軟腐朽菌といい、ケトミウムやトリコデルマなどの、子のう菌や不完全菌の仲間である。 アルカリ(pH8 - 10)や、高温(38℃くらいまで生育できる)に強いといわれる。 主として、ヘミセルロースを分解して栄養源とするが、リグニンやセルロースを分解するものもある。 分解力は弱く、菌糸体の近傍のみ分解が進み、軟腐朽菌による腐朽を受けた木材は、どす黒く焦げたように見え、表面は柔らかく変化する。その後、乾燥すると多数のひび割れを生じ、それが脱落することで、木材内部に腐朽が進む。
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