超撥水面を構成する物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/12 00:30 UTC 版)
面に撥水性の高い物質をコーティングすることで、超撥水性は発揮される。撥水性の高さは、すなわち表面自由エネルギーの低さということができる。室温付近の水に対してこの方法で到達可能な接触角は、計算上の上限では115.2°である。 表面自由エネルギーの小さい物質を構成する物質としては、次のような官能基をもつものが代表的である。 飽和フルオロアルキル基(特にトリフルオロメチル基 CF3-) アルキルシリル基 フルオロシリル基 長鎖アルキル基 この中で、化学的安定性では飽和フルオロアルキル基が抜きん出ている。しかし、施工性の問題や、化学的安定性が裏目に出て、自然界で分解されにくく、残留しやすいといった問題がある。 この撥水表面を構成する物質も、面の基材と分離してしまっては効果をなさない。そのため、基材と撥水成分を接合する手段も非常に重要である。撥水成分と接合を同一分子で行うこともあれば、複数分子(複数成分)で手段を実現させることもある。この目的で使用される成分は、カップリング剤、もしくはアンカリング剤とよばれる。
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