谷瀬の盆踊り
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十津川村北部の谷瀬は南流する十津川の右岸に位置し谷瀬の吊り橋で対岸の上野地と結ばれている。谷瀬の盆踊りは毎年8月13日に谷瀬公会堂(公民館)の屋内で踊られる。谷瀬を含む中野村区では昭和30年頃までは谷瀬のほか高津、旭、宇宮原などでも盆踊りがあり8月13日、14日は各地区で踊り15日はオオボンといって上野地に中野村区の人たちが集まって踊っていたが、2012年(平成24年)現在では盆踊りを催しているのは谷瀬だけである。谷瀬の盆踊りには扇踊と手踊(みんな踊り)の2系統の踊りが伝えられている。手踊は男女へだてなく誰もが踊れるやさしい踊りである。扇踊は五條市大塔町篠原に伝承される無形民俗文化財「篠原踊」の系譜を引くもので、明治初期に篠原から太鼓持参で嫁入りした女性(藤井さと)が篠原踊をアレンジして谷瀬で広めたものだという。扇踊は格調高い踊りとされており、女性は浴衣ではなく着物を着て太鼓帯を締め、踊り扇を持って踊る。谷瀬にも明治40年頃までは大踊りがあったとする記録があるが、大踊りがあったことすら知る人はいない。
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