読書権論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:11 UTC 版)
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の記事における「読書権論争」の解説
2005年7月初旬、カナダのブリティッシュコロンビア州コキットラムにあるスーパーマーケットリアル・カナディアン・スーパーストア(英語版)で、決められた発売日の前に14冊の『謎のプリンス』が誤って販売される事故が発生した。カナダの出版社レインコースト・ブックス(英語版)は、ブリティッシュコロンビア州高等裁判所(英語版)から、購入者が正式な発売日より前に本を読んだり、内容について話し合ったりすることを禁ずる差し止め命令を得た。購入者は、7月16日より前に返却すれば、ハリー・ポッターのTシャツやサイン本が提供された。 東部標準時でこの本が発売されるまで12時間足らずの7月15日、レインコースト社はグローブ・アンド・メール紙に対し、同紙が公約していた、カナダを拠点とする作家の書評を深夜に発行することは、営業秘密の差し止め命令の違反とみなされると警告した。この差し止め命令は、基本的権利を制限するものであると主張する多くのニュース記事の口火を切ることになった。カナダの法律学教授マイケル・ガイスト(英語版)は自身のブログに解説を掲載した。リチャード・ストールマンはボイコットを呼びかけ、出版社に謝罪声明の発表を要求した。グローブ・アンド・メール紙は7月16日付の紙面で英国を拠点とする2人の作家の書評を掲載し、同日の朝9時にカナダの作家の書評を同紙のウェブサイトに掲載した。解説はレインコースト社のホームページにも掲載された。
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