観念論的立場とは? わかりやすく解説

観念論的立場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:00 UTC 版)

クオリア」の記事における「観念論的立場」の解説

詳細は「観念論」を参照 主観性思考出発点に置きつつ物理主義二元論の間の対立の構図批判する立場がある。この立場から主張される主な論点として、物理主義二元論もともに客観的な物理的実在最初から前提している事についての批判、がある。たとえばマックス・ヴェルマンズ(Max Velmans)は再帰的一元論(英語: reflexive monism)と呼ぶ自身立場の中で(2008年Reflexive Monism)、客観的な物質概念意識体験から得られたものであり、客観的な物質概念最初から前提している立場は、それが物理主義的立場であれ二元論的立場であれ、そもそもの議論前提がおかしいと主張するこうした立場からの分析現象学的アプローチ(Phenomenological approach)とも呼ばれる日本語圏では永井均がこれと似た主張を行う。永井客観的な物質概念もとより現象意識という概念一種構成概念であるとし、まずあるのはたった一つ自分主観性永井は<私>、「これ」などと書く)だけである点を強調する加えて永井主観的な意識の問題は、「現在であること」(現在性、now)、「現実であること」(現実性actuality)などと同じ、内容的規定性を持たないという点からくる問題だとする(「今」が人によって違っても何も違うと言える所がない、この世界実在世界でなくただの可能世界であっても何も違うと言える所がない、この世界から<私>が消え去っても何も違うと言える所がない)。それゆえに、この問題真性問題ではあるけれども、にもかかわらず公共的な言語の上では語ることができないもの(ウィトゲンシュタインが言うところの「語り得ないもの」)であり、言語取り扱えないものだとする。

※この「観念論的立場」の解説は、「クオリア」の解説の一部です。
「観念論的立場」を含む「クオリア」の記事については、「クオリア」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「観念論的立場」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「観念論的立場」の関連用語

観念論的立場のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



観念論的立場のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのクオリア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS