観想による祈り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 10:16 UTC 版)
修道会には、修道院のなかで深い祈りによる観想を中心とした労働の生活を送る観想修道会と、祈りを大切にしながら社会の現実のただ中で教育・福祉・医療・慈善活動などの奉仕活動を行う活動修道会の2つがある。テゼ共同体は、フランスのテゼや世界各地のフラタニティーを拠点に、様々な教育・福祉・医療など小さくされた人々と連帯する具体的な社会活動に日々携わっている。そのため活動修道会と思われがちであるが、テゼ共同体自体は、自らを「観想修道会」として明確に位置づけている。 テゼでは、まず何よりも深い黙想のうちに育まれる心の祈りが優先され、一日3回の祈りの間は一切の他の活動が中断される。この「内なる命の模索」である観想的な祈りから押し出されて、困難な現実のただ中にあって「苦悩する人々との連帯」へ向かうことができるのだという。そして、この「内なる命の模索」と「他者との連帯」は、切り離すことができないというのがテゼの霊性である。
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