見かけの同根語とは? わかりやすく解説

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見かけの同根語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 08:09 UTC 版)

同根語」の記事における「見かけの同根語」の解説

見かけの同根語(false cognates、「欺瞞的同根語」とも)とは、一般に同根語だと考えられているが、言語学的に無関係とされるケースを指す。例えば、ラテン語habēreドイツ語のhabenはどちらも「持つ」(英語でto haveの意味で、一見すると同根語見えるが、実際には、異な語源から派生した語彙であるため、同根語ではない。ドイツ語のhaben(と英語のhaveも)はインド・ヨーロッパ祖語の*kh₂pyé-(「つかむ」、英to grasp)に由来しラテン語でこれと同根言葉はcapere(「つかむ」)になる。他方ラテン語habēreインド・ヨーロッパ祖語の*abʰ(「与える」、英to give)に由来し、その同根語英語ではgiveドイツ語ではgebenとなる。つまり、ラテン語habēreドイツ語のhabenは真の同根語ではなく「見かけの同根語」である。 同様に、英語のmuchスペイン語mucho語形似ており、意味も似ているが、同根語ではない。muchゲルマン祖語の*mikilaz(<インド・ヨーロッパ祖語の*meǵ-)に由来しスペイン語muchoラテン語のmultum(<インド・ヨーロッパ祖語の*mel-)に由来する。英語much真の同根語スペイン語mañoである。

※この「見かけの同根語」の解説は、「同根語」の解説の一部です。
「見かけの同根語」を含む「同根語」の記事については、「同根語」の概要を参照ください。

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