製法と材質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 17:00 UTC 版)
長さは5m~8m、直径1mもの巨木を刳り抜き、中に遺体を納める空洞部分を造ったことから「割竹形」の名がある。多くの場合、筒状の木棺の前後両端に板材を当てて閉鎖する方法を採用している。刳抜式木棺としては、「割竹形」のほか「舟形木棺」があり、「舟形」は、棺の下半身の棺身底部を船の舳先のように削り出すところからその名があるが、検出例は少ない。いずれも、材となる原木は近畿地方以西ではマツ目のなかでもスギ科に近い常緑樹、コウヤマキが圧倒的に多いが、近江以東では、スギ、ケヤキ、ヒノキなどもみられる。なお、木棺は、完全に遺存する例は少なく、腐朽してしまうことが多いので、細部構造に関しては不明な点が多い。
※この「製法と材質」の解説は、「割竹形木棺」の解説の一部です。
「製法と材質」を含む「割竹形木棺」の記事については、「割竹形木棺」の概要を参照ください。
- 製法と材質のページへのリンク