裴鉶とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 裴鉶の意味・解説 

裴鉶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 06:58 UTC 版)

裴 鉶(はい けい)は、晩唐の官僚、作家。生歿年は不明であるが、大略大中から光啓文徳)に掛けての懿宗僖宗の頃(基督教暦859年から888年。下皆效此)の活動が伝えられている。伝奇小説集『伝奇(中国語版)』三巻の撰者で[1][2]谷神子(こくしんし)と号した。


  1. ^ 『新唐書』巻59志第49芸文3 に「裴鉶傳奇三卷高駢從事」とあるが、『太平広記』に「出傳奇」と記され収録される24編等が残存する。後世『裴鉶伝奇(中国語版)』とも呼ばれる。2018年の書籍、劉瑛『教你讀唐代傳奇:裴鉶傳奇』台湾 ISBN 9789869618601 は31篇を収録している。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:新唐書/卷059
  2. ^ 《太平廣記 卷第一百九十四 豪俠二》に映画化、ドラマ化等されている代表作『崑崙奴(中国語版)』、『聶隱娘(中国語版)』がある。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:太平廣記/卷第194
  3. ^ 『全唐文』巻805。今村与志雄訳『唐宋伝奇集(下)』(岩波文庫、1988年 ISBN 978-4003203828 )「崑崙奴」訳注(p.332-333)に拠る。但し静海軍節度使が設けられたのは咸通7年11月で、その以前の高の官名は安南都護兼安南経略招討使であった。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:全唐文/卷0805#裴鉶
  4. ^ 静永健新羅文人崔致遠と唐末節度使高駢の前半生」『文學研究』第105巻、九州大学大学院人文科学研究院、2008年3月、 78頁、 doi:10.15017/10300hdl:2324/10300ISSN 0387-2823NAID 120000980048
  5. ^ 胡応麟『少室山房筆叢(しょうしつさんぼうひつそう)』巻25「荘嶽委談下」。『中国学芸大事典』「裴鉶」項に拠る。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:少室山房筆叢 (四庫全書本)/卷25
  6. ^ 溝部良恵(みぞべよしえ、1972年-、慶応大学准教授)『広異記・玄怪録・宣室志他』(中国古典小説選6)「伝奇(抄)解説」、明治書院、2008年 ISBN 978-4625664076
  7. ^ 北宋張君房(ちょうくんぼう、中国語版)『雲笈七籤』巻88仙籍旨訣道生旨条。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:雲笈七籤/88
  8. ^ 黒田真美子(くろだまみこ、大阪生まれ。法政大学 文学部日本文学科 教授)『枕中記・李娃伝・鶯鶯伝他』(中国古典小説選5)「聶隠娘解説」、明治書院、2006年。
  9. ^ 久須本弘熈. “裴鉶「伝奇」について”. 東洋文化 : 東洋文化振興会々報 (東洋文化振興会(名古屋大学教養部東洋文学研究室内)) (16): 14-24,表1枚. doi:10.11501/7912972. ISSN 02892162. NDLJP:7912972. https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I192631-00. 
  10. ^ 『唐詩紀事』巻67。今村前掲書訳注と前野直彬 編訳『六朝・唐・宋小説選』(中国古典文学大系24、平凡社、1968年 ISBN 978-4582312249)「解説」とに拠る。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:唐詩紀事 (四庫全書本)/卷67#裴鉶
  11. ^ 前掲今村訳注、前野解説。
  12. ^ 今村前掲訳注。
  13. ^ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:御定全唐詩 (四庫全書本)/卷597#裴鉶
  14. ^ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:天威徑新鑿海派碑
  15. ^ 南宋鄭樵通志』巻67芸文略第5道家2論類。なお、『道生(士)旨』は張君房前掲書に引かれている。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:雲笈七籤/88


「裴鉶」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  裴鉶のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「裴鉶」の関連用語

裴鉶のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



裴鉶のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの裴鉶 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS