表と裏
本項表と裏では、物体における表(おもて。表側・表面もしくは正面)と裏(うら。裏側・裏面もしくは背面)について説明する。
定義
「表」は、人にとって目立つ側を指す(広辞苑第五版より)。すなわち,普通の物体であれば前面、正面、あるいは上面がそれに当たる。「裏」はその逆であるから、後ろ側、下面がこれに当たる。動物の場合、普通は這った姿勢で上面が背中になるので、背面は表と、腹面は裏と近い感覚で扱われる。
方向にかかわらず、外側を表、内側を裏という例もある。裏地などはこれである。
派生的意味
地域や国の場合、都市や人口が多い側を表という例がある。たとえば表日本(日本の太平洋側)や裏石垣(沖縄県の石垣島北部)などの用法がある。
また、正規に対しての裏として、一般には認められていない方法、隠されていた道の意味で使う例もある。裏技はこれに当たる。さらにより強い意味では、非合法などの理由で表に出せないものを裏という場合もある。裏社会や裏道、裏口入学などはこれである。
英語での表現
裏を英語で表現するとき、単語の前に「the」(定冠詞)を付けた場合は、「裏側が表側に対して一つしかない状況」(紙やコインなど)を示す。対して「a」(不定冠詞)を付けると、「裏側が表側に対して複数ある状況でその中の一つ」を示唆する(サイコロなどの多面体で真裏以外を含める場合など)[1]。
コインやメダルなどの表と裏は「Obverse and reverse」と表現される。
ギャラリー
多面ビジョン
(アトラス・アリーナ)
脚注
- ^ 武内一良「難しい冠詞の話(その2)」 - 松江市観光公式サイト
関連項目
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- 裏地
- 縦と横
- 左右
- 表と裏が異なる旗
- マジックミラー#表と裏
- リバーシブル - リバーシの石や畳なども。
- 両A面シングル・両B面シングル
- クラインの壺 - 境界や表裏の区別を持たない曲面の一種。
- 表裏
外部リンク
「裏と表」の例文・使い方・用例・文例
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