表現者_(雑誌)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 表現者_(雑誌)の意味・解説 

表現者 (雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/12 00:53 UTC 版)

表現者』(ひょうげんしゃ、: Espressivo)は、日本の隔月刊の論壇誌である。創刊者は西部邁[1]2005年7月号から2018年1月号まで発行されていた[2]。後継誌は藤井聡柴山桂太浜崎洋介川端祐一郎による編集体制で2018年2月(3月号)から発行の『表現者クライテリオン』[1]

概要

顧問は西部邁。月刊誌『発言者』の後継誌としてイプシロン出版企画から2005年6月に創刊(7月号)。偶数月の16日ごろ発売。「與論形成に寄与する真正保守総合誌」と銘打ち、「真正保守」思想を掲げていた。編集委員・顧問らによる座談会を多く組んでいた。2017年11月、西部が『表現者』の顧問を退き、執筆活動から引退。西部の執筆活動の実務を担当していた長女の西部智子も引退した。『表現者』は2018年1月号(第75号、2017年12月発売)をもって「第1期」を終了。2018年1月21日、『発言者』・『表現者』の創刊者・西部邁が自裁した。

後継誌『表現者クライテリオン』

2018年3月号(2018年2月発売)より「第2期」『表現者』として『表現者クライテリオン』(表現者criterion)に改題・新創刊(通巻の号数は『表現者』から継続)するとともに編集体制を変更。内閣官房参与京都大学大学院教授の藤井聡が新編集長に就任した[3]。『表現者クライテリオン』創刊に合わせて2018年2月11日から同誌編集委員会(藤井・柴山桂太浜崎洋介川端祐一郎)よりメールマガジンの配信を開始。藤井・編集長は4月6日配信のメールマガジンで西部の死とその後の顛末に触れ、西部の生前の言動と死後発生した状況について違和感を表明[4]、西部が残した言説と同誌がどのように対峙するかについて、同年4月9日配信分メールマガジンにおいて編集長としての考えを示した[5]。『表現者クライテリオン』2018年5月号(2018年4月16日発売)は「特集 西部邁 永訣の歌」と題し、『発言者』・『表現者』執筆陣を中心に62名の論考を掲載、西部の写真や年譜等も収録し西部追悼号とした。

編集部

顧問
編集委員
  • 富岡幸一郎(代表)
  • 前田雅之(4号から)
  • 宮本光晴(13号から)
  • 佐藤洋二郎(14号から)
  • 西村幸祐(14号から)
  • 杉原志啓
  • 中島岳志
  • 柴山桂太(30号から)
  • 浜崎洋介

執筆者・連載

号変わり執筆

  • 鳥兜(1号~/匿名コラム)
  • 掌編小説(1号~13号)
  • 時流の河底を透かし見れば(3号~/編集委員・顧問による持ち回り執筆)
  • 書評(1号~/森川亮黒宮一太柴山桂太古川雄嗣佐藤一進、山本直人、などが主に執筆)

過去の連載

  • 柳沢賢一郎 - 阿呆の見た近代文明(1号~6号/第一回タイトルは「経済遠望」)
  • 佐藤洋二郎 - 「スタイル」をめぐって(1号~5号、7号~14号)
  • 高澤秀次 - 吉本隆明論(1号~12号)
  • 新保祐司 - シベリウス(1号~5号)、テレビを見るヒント(6号~11号)
  • 中沢けい - 「道具と仕事と眼」(1号~5号、7号~9号、11号)
  • 保阪正康 - 田中角栄論(1号~4号、6号~9号)
  • (号変わり執筆) - 表現の現在(1号~6号)
  • 植草一秀 - 日本経済の深層(7号~8号)
  • 寺田博 - 時代小説の楽しみ(1号~28号)
  • 宮本光晴 - 現代ビジネス文明批判(1号~)
  • 安岡直 - 理性と現実(1号~14号、16号~)
  • 城戸朱理 - 日本人の眼(1号~)
  • 中野剛志 - 理論と実践の間(1号~)
  • 兵頭二十八 - 近代未満の軍人たち(1号~)
  • 新保祐司 - 終末時計の針の下に(12号~)
  • 正津勉 - 詩人の死(1号~)
  • 宮里立士 - 琉球文藝考(1号~)
  • 小林雅一 - 新世界事象(2号~6号、8号~15号)
  • 西村幸祐 - 幻の黄金時代(10号~)
  • 石平 - 他者としての日本と中国(13号~)
  • 新田一郎 - 閑窓相撲雑話(15号~)

刊行協力会

代表幹事
幹事

別冊

  • 『表現者』2005年12月号別冊として西部邁と宮崎学による共著『酒場の真剣話』が刊行された。
  • 2018年11月には不定期の増刊号『別冊クライテリオン』が刊行された[6]

版元

『表現者』

『表現者クライテリオン』

  • 2018年6月16日発売第3号から啓文社書房[7]
  • 2020年6月16日発売第13号および同年7月18日発売『別冊クライテリオン』からビジネス社[8]

CM

東京メトロポリタンテレビジョンのトーク番組『西部邁ゼミナール』内で本誌のタイムCMが放送されていた(2018年1月20日まで)。

脚注

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「表現者_(雑誌)」の関連用語

表現者_(雑誌)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



表現者_(雑誌)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの表現者 (雑誌) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS