蛍雪の功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 23:47 UTC 版)
蛍雪の功(けいせつのこう)は、古代中国からの成語。
概要
苦労して勉学に励んで、その成果を出すということを意味する[1]。
由来
この言葉は中国の書物である『蒙求』が由来である。それには、4世紀頃の東晋王朝の時代の中国には、車胤と孫康という2人の貧しい青年がおり、この2人は官僚である官吏を目指して勉学に励んでいた。だが夜に勉強するための灯火に使う油を買う金も無かったため、車胤は夏の夜に蛍を何匹も捕まえて絹の袋に入れ、孫康は冬の夜に窓辺に雪を積み上げて雪の反射を利用するという明かりで勉学を続けていた。このような努力の結果、2人とも高級官僚までに出世することができたのであった。日本の学校の卒業式で歌われる蛍の光の歌詞は、この逸話が由来である[2]。
関連項目
脚注
- ^ 日本国語大辞典,故事成語を知る辞典,ことわざを知る辞典,日本大百科全書(ニッポニカ), デジタル大辞泉,精選版. “蛍雪の功(ケイセツノコウ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年3月5日閲覧。
- ^ “「蛍雪の功」って何て読む?由来は中国の故事 | Domani この言葉、読める?「蛍雪の功」とは苦労して勉学に励むこと|由来や使い方をご紹介”. Domani (2023年12月20日). 2025年3月5日閲覧。
蛍雪の功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:57 UTC 版)
一途に学問に励む事を褒め称えること。 東晋の時代の車胤は、家が貧乏で灯す油が買えなかったために蛍の光で勉強していた。同様に、同じ頃の孫康は、夜には窓の外に積もった雪に反射する月の光で勉強していた。そして、この二人はその重ねた学問により、長じて朝廷の高官に出世している。
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