蛙目粘土

デジタル大辞泉

がえろめ‐ねんど〔がへろめ‐〕【^×蛙目粘土】

読み方：がえろめねんど

カオリン質の粘土中に多量の石英粒を含むもの。雨などでぬれると、石英の粒が蛙の目玉のように見える。主として愛知県瀬戸市・岐阜県土岐(とき)市に産し、陶磁器の原料にする。がいろめねんど。がいろめ。がえろめ。

陶芸用語大辞典

蛙目粘土

読み方：ガイロメネンド

粘土の一種。花崗岩の分解で生じた一次(直接分解生成された場所にある）カオリン(白陶土・白粘土）。愛知県、岐阜県、三重県などの花崗岩地帯に産出する。この粘土中には蛙の目玉くらいの半透明の石英粒子が混じり、濡れたときに蛙の目玉のように見えるところからこの名称がついた。陶磁器原料としては、水簸して不純物を除いて使う。可塑性は木節粘土に次ぎ、カオリンより大きく、焼成色は概して白色で、日本の重要な陶磁器原料である。