薬物動態と化学的特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:59 UTC 版)
「ムロモナブ-CD3」の記事における「薬物動態と化学的特徴」の解説
T細胞は、主にT細胞受容体(TCR)を介して抗原を認識する:160。CD3は、TCR複合体を構成するタンパク質の1つであり:166、T細胞が増殖して抗原を攻撃する為のシグナルを伝達する:160。 ムロモナブ-CD3は、ハイブリドーマ技術(英語版)を用いて作製されたマウスモノクローナルIgG2a抗体である。血中を循環するT細胞の表面にあるT細胞受容体-CD3複合体(特にCD3ε鎖)に結合し、最初は活性化するが、その後、TCR複合体を細胞表面から除去しT細胞のアポトーシスを誘導する。これにより、移植をT細胞から守る事が出来る。 移植導入時に投与する場合は、その後も毎日、最大7日間投与する。 同じ作用機序で開発されている新しいモノクローナル抗体として、オテリキシズマブ(英語版)(別名:TRX4)、テプリズマブ(英語版)(別名:hOKT3γ1(Ala-Ala))、ビシリズマブ(英語版)(仮称:Nuvion)が挙げられる。
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