蔀と格子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:55 UTC 版)
日本で最も古い百科辞書『和名類聚抄』(承平年問、931-938)には「蔀」の項があり「覆暖障光者也」つまり日光をさえぎり寒さや風雨を防ぐものとある。(詳細は「蔀」の項参照) 蔀は格子状とは限らないが、通常、寝殿造で蔀というと画像322のように桟を格子状に組み、板を張ったものである。内裏では伝統的にそれを「格子」または「隔子」と呼んでいる。史料上の初出は先述の通り承和10年(843)に建てられた東寺の灌頂院である。『西宮記』所引の「蔵人式」によると、仁和年間(885-889)にはすでに平安内裏の紫宸殿で使用されていた。以下格子状のものも含めて「蔀」と呼ぶ。
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