落語の演目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 14:05 UTC 版)
5代目春風亭柳昇作の新作落語。 高層マンション建設の計画が浮上し町内会が開かれる。町会長が「日照権が侵害されます。」と説明して意見を尋ねるが、「どうせ私は夜勤なので、昼暗いほうがありがたい。」と自分勝手な事を言う者、「太陽が南から照るから日照権が起るのでしょ。どうです。太陽を北から照らせては。」と馬鹿馬鹿しい意見を言う者。「そんなら、こっちもマンション建てりゃあいいんですよ。丁度100万円あるんだから。」と無責任な者ばかりで話がまとまらない。魚屋が地主に抗議に行っても逆に丸め込まれ入居してしまい、弁が立つと見えた者は憲法や民事訴訟法など振りかざすがチンプンカンプンの意見でみんな呆れてしまう。 1970-80年代にさかんに言われだした環境権をテーマとし、古典落語の『五人廻し』『近日息子』『抜け裏』などの演目の影響が見られる。また現存する録音では、保守系言論活動も行った柳昇らしく、さりげなく労働組合の活動を問題提起する演出など、時代背景も多く盛り込まれている。
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