芳烈酒造とは? わかりやすく解説

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芳烈酒造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 10:15 UTC 版)

芳烈酒造株式会社
店舗外観
種類 株式会社
本社所在地 日本
716-1321
岡山県高梁市有漢町有漢2535-1
北緯34度54分4.3秒 東経133度39分30.4秒 / 北緯34.901194度 東経133.658444度 / 34.901194; 133.658444座標: 北緯34度54分4.3秒 東経133度39分30.4秒 / 北緯34.901194度 東経133.658444度 / 34.901194; 133.658444
設立 1918年(大正7年)
業種 食料品
法人番号 5260001018960
事業内容 日本酒の製造販売
代表者 代表取締役社長 難波国夫
従業員数 5名
外部リンク https://www.houretu.jp/
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酒蔵

芳烈酒造株式会社(ほうれつしゅぞう)は、岡山県高梁市有漢町有漢に本社を置く酒造メーカー。

概要

創業は1918年(大正7年)、代表銘柄の「櫻芳烈」は岡山藩三代藩主、池田光政候が逝去した時のおくり名「芳烈公」に縁起物の「櫻」を冠して命名した[1]

高梁川の支流・有漢川の上流に位置し、ミネラルを豊富に含んだ有漢川の伏流水を仕込み水に用いている。

仕込みを終えた4月下旬、酒蔵を開放しジャズコンサート「JAZZ IN UKAN」が開催されている。

建物は1882年(明治15年)に建築されたもので、明治末期に倒産した前身の酒造業の施設を引き継いだものである[2]

2007年の公開映画『バッテリー』(あさのあつこ原作)のロケが行われた。(矢島繭の家)[3]

有漢の酒造史

有漢では伝統的に酒・醤油の醸造が盛んな産業で、有漢町の中心部、市場地区には明治時代に3軒の大きな酒造業者が存在していた[4]

大地主の佐藤本家、佐藤分家、江戸時代に庄屋を営んだ荘家の3軒があり、明治末期に相次いで倒産した[5]

大正時代に入り、新しい経営者の元で再興されることになる。

1919年(大正8年)、佐藤本家の残した施設を利用し、有漢村が半額出資して大正醸造株式会社が設立され、1944年に廃業した。跡地は現在の晴れの国岡山農業協同組合有漢支店[6]

荘家は尾嶋酒造が引き継ぎ昭和中期まで続いた。昭和末期まで建物があったが解体され、跡地は廣峰神社下の町営住宅[7]

1918年(大正7年)、佐藤分家を現在の芳烈酒造が引き継ぎ今に至る。

2004年合併前の高梁市旧市域と川上町では2018年現在酒造業は無くなり[8]、有漢町・成羽町備中町にそれぞれ1軒ずつ残るのみである。

銘柄

  • 櫻芳烈(おうほうれつ)
    • 純米大吟醸、大吟醸、金印、上撰
    • Lily 大吟醸、純米吟醸生
    • 風 純米吟醸
    • 松山城 純米吟醸、本醸造
    • コトコト馬 本醸造
    • 有漢 生原酒、初しぼりにごり酒
    • 涼 冷酒生

参考文献

脚注

  1. ^ 『岡山の酒』90頁
  2. ^ 『有漢町史』125頁
  3. ^ 映画「バッテリー」ロケ地巡り”. 高梁市商工会議所. 2018年4月24日閲覧。
  4. ^ 有漢町史、112頁
  5. ^ 有漢町史、123頁
  6. ^ 有漢町史、124頁
  7. ^ 有漢町史、125 - 126頁
  8. ^ 自社の酒蔵を廃止し他社からOEM供給を受け販売を継続している会社を除く(森澤酒造〈稔自慢〉(鍛治町)、山本酒造〈吉備美人〉(川上町地頭、2019年解散)が該当)

関連項目

外部リンク




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