船底造り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 13:32 UTC 版)
イタオマチㇷ゚の構造の基本は、舟敷となる丸木舟である。一般的に「木の北側は日が当たらず成長が遅いので、年輪が詰まり、木質も硬くて重い」とされるため、伐倒以前の木が北向きだった部分が「船底」として設計される。作業に都合がいい位置に丸太を回転させた上で掘削作業に入る。工具には伐採用の斧のほかに、モッタと呼ばれる小型のちょうな、あるいは研ぎあげた鍬が用いられる。 船底部分の大まかな形が削り上がったら、山中からおろして村落に運び込み、刳り抜いた内部に横木を嵌め込むことで舷側部分が内側に倒れ込む失敗を防ぐ。同時にムシロなどを巻いて急激な乾燥を避けつつ寝かせ、狂いが収まるのを待つ。その上で船内に水を注いで「水平」を確かめ、完成時の外観や用途をイメージしつつ、丹念に削りなおして修正する。
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