自立と統合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 04:40 UTC 版)
カタルーニャ諸伯領とフランク王権の関係は、疎遠化の一途をたどった。伯たちは世襲の権利を要求し、自立の傾向を強めた。また諸伯領は互いに統合して、より強力な勢力を形成しようとする動きも見せるようになった。その指揮をとったのが、スニフレ1世の息子ギフレー1世である。彼はフランク王の任命により就任した最後のバルセロナ伯となる。彼は周辺の諸伯領を自身の麾下におさめ、それらを自身の息子たちに継承させた。ギフレー1世はムスリムとの戦いで戦死した。彼は諸伯領を息子たちに分割相続させたものの、その核となるバルセロナ、ジローナ、オソナは一体のままとした。ただラモン・マルティら一部の歴史家は、ギフレー1世の息子たちがジローナを維持できず、908年までエンプリエス伯国に奪われていたのではないかと指摘している。
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