膵管とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 膵管の意味・解説 

膵管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/04 06:00 UTC 版)

膵管
膵管
概要
由来 en:Pancreatic bud
表記・識別
ラテン語 ductus pancreaticus
MeSH D010183
Gray's p.1202
TA A05.9.01.015
FMA 10419
解剖学用語

膵管(すいかん、: Pancreatic duct)とは、膵臓総胆管をつなぎ、膵臓外分泌により消化を助ける膵液を総胆管の方向へと輸送するための管状の器官である。狭義にはその本幹(集合管)を指す。膵管本幹は、ウィルスング管とも副膵管が別にあるため主膵管とも呼ばれている。

膵管は、ファーター膨大部の手前で総胆管につながり、大十二指腸乳頭の部位で十二指腸の2番目の部位の管の内側に両管ともつながっているものである。

ウィルスング管は、発見者であるドイツの解剖学者ヨハン・ゲオルク・ヴィルスングドイツ語版(1589-1643)に因んで名付けられた[1]

副膵管

ほとんどのヒトは、1つの膵管を有している。しかし、一部の人はサントリーニ管と呼ばれる副膵管も有している[2]

臨床的な意義

膵管の圧迫、閉塞炎症は、急性膵炎を引き起こす。この疾患の最も一般的な原因は、総胆管結石症か総胆管中の胆石である。胆石は、往々にしてファーター膨大部の末端を塞ぐことがあり、この部位が塞がれると本来十二指腸に分泌される胆汁も膵液も両方とも堰き止められる。これらの消化液は、膵管へ逆流すると膵炎を引き起こす[3]

膵管癌は、膵癌のうちで一般的な悪性腫瘍である。

追加画像

関連項目

脚注

出典

  1. ^ doctor/2941 - Who Named It?
  2. ^ 神澤輝実「副膵管および十二指腸副乳頭の臨床的意義」『膵臓』第22巻第4号、2007年、p.p.462-469、doi:10.2958/suizo.22.462ISSN 0913-00712010年8月10日閲覧 
  3. ^ Moore, Keith L.; Dalley, Arthur F. (2006). Clinically Oriented Anatomy, Fifth Edition. en:Lippincott Williams & Wilkins. p. 287. ISBN 0-7817-3639-0 


このページでは「ウィキペディア」から膵管を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から膵管を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から膵管 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「膵管」の関連用語

1
分枝膵管 デジタル大辞泉
100% |||||

2
主膵管 デジタル大辞泉
100% |||||


4
膵石 デジタル大辞泉
100% |||||


6
膵石症 デジタル大辞泉
100% |||||



9
膵蛭 デジタル大辞泉
100% |||||


膵管のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



膵管のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの膵管 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS