毒素原性大腸菌O-148
別名:毒素性大腸菌O-148、病原性大腸菌O-148、腸管毒素原性大腸菌O-148、O-148
食中毒症状などの原因となる「病原性大腸菌」の一種で、人の腸の内部で増殖し、腸管毒を生産、腸炎などを引き起こす菌。
いわゆる「O-157」や「O-111」などの病原性大腸菌は「腸管出血型大腸菌」と呼ばれ、異なるタイプの大腸菌に分類される。腸管出血型大腸菌は、腸内で「ベロ毒素」と呼ばれる毒素を生産する特徴がある。
毒素源性大腸菌の中には、「O-148」の他に、O-149、O-169などがある。不衛生な環境で扱われたレバ刺しやユッケ、生野菜などを通じて感染することが多い。75度以上の温度で1分間以上加熱することで通常は殺菌できる。
2011年9月、長野県のメーカーの社員食堂で食事をした200名近くの人が、食中毒症状を訴えるという事件があり、検査の結果、毒素原性大腸菌O-148であることが判明し、3日間の営業停止処分が命じられた。同じく9月に、山梨県庁の食堂でもO-148を原因とする集団食中毒が発生し、数日間の営業停止処分が命じられている。
関連サイト:
毒素原性大腸菌O 148とは
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