職役・和買・その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 17:19 UTC 版)
職役は一種の労働税である。基本として五等戸のうち三等戸までがその義務を負った。職役の種類としては、 衙前(租税の管理・運搬) 里正・戸長(税の督促) 耆長・壮丁・弓手(警察・裁判の下職) 郷書手(書記) がある。この中で衙前が最も負担が重く、かつ関係する官吏の接待も衙前の役割であった。そのため財産があっても家を壊れたままにするなど、資産を低く見せかけて免れようとした者も多かった。またこうした職役の形勢戸への負担の軽減を意図して、その銭での代納を認める新法を王安石は提案し、後の新法・旧法の争いの端緒の一つを開いた。 宋が軍糧を調達するのに大きな役割を為したのが和糴・和買である。和糴・和買とは政府による買い付けのことで、米の買い付けが和糴・それ以外が和買という。 その他の宋政府の収入として、新法期に登場した青苗銭・市易息銭などがある。
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