聖書の物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:48 UTC 版)
マタイによる福音書によれば、イスカリオテのユダはイエス・キリストの使徒であったが、最後の晩餐の前に祭司長のところに行き、銀貨30枚と引き換えにイエスを引き渡すことに同意した。そのためイエスはゲッセマネで捕縛された。その際、ユダは祭司長に「自分が接吻をする相手がイエスである」と告げており、イエスに接吻することで捕縛にきた兵士達に誰がイエスであるかを知らせたという。 マタイによる福音書27章によると、ユダはイエスが捕縛された後になって後悔に苛まれ、祭司長に銀貨30枚を返して首を吊った。祭司長らはその金は血の代価であって神殿の宝物庫に入れるわけにはいかないと考え、その金で陶工の畑を買うことにした。 ユダの死については、使徒言行録1:17–20にも触れられている。それによると、ペトロは「ユダは不義の報酬で手に入れた地所に真っ逆さまに落ち、腹が裂けてはらわたが飛び出して死んだ」と述べたという。使徒言行録と同じ筆者によるものとされるルカによる福音書の22:3-6にはユダと祭司長、宮守らが代価で合意したとされているが、マタイによる福音書 とは異なり金額には言及されておらず、ユダに前払いされたかどうかも触れられていない。
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