繋留用のボラード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:06 UTC 版)
繋留用のボラードは係柱(けいちゅう)、係船柱、繋船柱(けいせんちゅう)ともいう。2本並んだ双係柱のみをボラードと呼び、単一のものはビットと呼んで区別することもある。また船側でロープを掛ける突起物をボラードと呼ぶこともある。 英語のボラードという言葉は、ノルマン・フランス語のBoulardという単語から来ており、この言葉は今でもノルマンディー地方でしばしば見られる。この単語は岸壁に設置して船を繋留する短い木、鉄、石の柱を意味する。完全な円筒形のボラードは珍しく、典型的には上部の直径がキノコのように大きくなっていたり、上部が90度曲がって水平に伸びていたりして、繋留用ロープがほどけないようになっている。単一のボラードはしばしばクロスロッドを備えていて、8の字結びができるようになっている。 先に別の船が係留している場合は、そのロープのスプライス(輪)の中に自船のスプライスを通してから、係留することになる。こうすれば、どちらでも先に出航できる。 フィクション作品では港のボラードに足をかけるシーンが散見される。
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