緩和曲線とカントとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 18:31 UTC 版)
「カント (路線)」の記事における「緩和曲線とカントとの関係」の解説
曲線に設定されたカントは、曲線外での緩和曲線では徐々に減少させるととも緩和曲線の曲線半径を徐々に大きくさせる必要がある。それにより、車両に働く曲線での遠心力をカントと釣り合わせることができる。また、在来線の場合の曲線のカント量は、規定の制限速度に対応したカント量より低めが多い。これは、直線から曲線までに至る緩和曲線によりカントが抑えられ、曲線でのカント量を大きくできないためである。緩和曲線の長さは線路等級により異なるが、軸重抜け(輪重抜け)を避けるためと乗り心地の悪化防止のため、カント量の400 - 1000倍としているが、この倍率は車軸の軸距(固定軸距)が長い二軸貨車での場合であり、車軸の軸距が短いボギー台車を使用している電車専用線では、この倍率は低く抑えられる。
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