編者と成立について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 16:07 UTC 版)
「滋野井実冬」は、新訂増補国史大系「公卿補任 二」(289頁)に「弘安十一年(1288年)権大納言正二位 滋野井 藤大納言実冬」とあることからすると、彼が編者なら鎌倉時代後期といえる。また、「『神皇正統記』『職原抄』『増鏡』『太平記』『元亨釈書』等の如きもの」や後世最も読まれた『徒然草』など著名な書物が記載されていないことなどからも鎌倉時代末までの成立説が支持される。ただ、奥書の「この抄、入道大納言実冬卿(が)蜜々に(誰かから)借り賜ふ所の本なり」と読めることから、編者について全面的に支持されるものでもない。
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