結晶の無水物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/16 02:11 UTC 版)
結晶水や水和水を含む物質がその水をなくした状態が無水物、あるいは無水和物 (anhydrate) である。塩化ナトリウムのように結晶水をはじめから持たないものは、無水物とは呼ばない。無水物は一般に吸湿性の高いものが多いため、保存する際にはデシケーターを用いるなどの配慮がなされる。無水物の多くが、水和物を加熱や真空下に乾燥して得られる。金属化合物では、水和物と無水物で色が大きく違うことがあるが、これは、金属イオンが水と錯体を作ることで電子状態が変わっているためである。無水物は通常、物質名の頭に「無水」と付けて呼ばれる。例: 硫酸銅(II)五水和物(青)→ 無水硫酸銅(II)(白)
※この「結晶の無水物」の解説は、「無水物」の解説の一部です。
「結晶の無水物」を含む「無水物」の記事については、「無水物」の概要を参照ください。
- 結晶の無水物のページへのリンク