経過と観測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 14:31 UTC 版)
太陽面通過の間、水星は太陽を横切っていく小さな黒い円盤のように見える。水星は太陽の東から太陽に近づき、太陽面を東から西へ横切っていく。太陽面通過の際の水星の見かけの大きさは太陽の1/150以下と小さく、太陽黒点と区別が付けにくいこともある。しかし、黒点が不規則な形なのに対し水星は完全な円でさらに黒点より暗く見えるので区別できるだろう。 太陽面は極めて明るいため、肉眼で直接見ることは危険である。双眼鏡や望遠鏡で見ることはさらに危険で視力に恒久的な障害が残り、失明する可能性もある。水星の太陽面通過を観測するには望遠鏡を用いて太陽の像を投影版に投影したり、望遠鏡にフィルターを付けて太陽面を観察したりする方法がある。水星の見かけの大きさが小さすぎるため金星の太陽面通過の場合のように特別な眼鏡やフィルター、日食グラスなどを使って肉眼で観測することは難しい。
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